高山陣屋は代官・郡代やその部下が仕事をする「執務空間」、
代官・郡代とその家族らが生活する「居住空間」、年貢米を貯蔵する「米蔵」の
3つの要素で構成されています。
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5.御役所[おんやくしょ]
代官・郡代、その部下である手附[てつき]・手代[てだい]が執務する部屋で役所の中枢部。年貢徴収や山林の管理、土木行政、警察や裁判まで地方行政にまつわるさまざまな実務を行っていました。
手附[てつき]・手代[てだい]とは…代官・郡代などの部下として実務を担当した下級役人
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6.御用場
金森氏国替後も高山にとどまり、代官に登用された旧金森氏家臣、いわゆる地役人が執務をした部屋。
多くは山林管理や口留番所の仕事に携わっていました。
口留番所[くちどめばんしょ]とは…人や物資の出入りを取り締まるために、国境や交通の要所に設けられた施設。
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17.御蔵
近隣の村々から納められた年貢米を収納する米蔵。
現存する江戸時代の米蔵[土蔵]として全国でも最古・最大級を誇ります。
現在は飛騨の歴史と文化を紹介する展示施設として利用しています。
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畳の縁[へり]
高山陣屋内には約40の部屋があり、そのほとんどに畳が敷かれていますが、畳・縁を一律に敷かず、部屋ごとに異なる組み合わせで敷いています。畳や縁の種類により、部屋の格式を表現していると考えられています。